5月21日(土)の午後、第49回神戸医療生協看護研究事例発表会が開催されました。
コロナ禍で、Zoomを使用したハイブリッド形式での発表会も今年で2度目となりました。
今回は、4つの部署が日常の看護業務と並行して取り組んできた研究や事例を発表し、看護部全体で共有しました。
回リハ病棟では、転倒転落ラウンドカンファレンスとグループ活動を改善して、リハビリ科との協働を通して4点柵による身体抑制を少しでも減らすことに取り組みました。
オペ室では、いつ起こるかわからない自然災害に備えて、手術中の大きな地震を想定し、以前から取り組んでいるアクションカードと訓練を繰り返すことで、より有効なものへと変化させてきた報告がありました。
緩和ケア病棟からは、コロナ禍のため当初予定していた研究からの変更を余儀なくされましたが、看護師と葬儀社からいただいたアンケート結果をもとに、さらに専門的な技術を磨きケアに役立てるという方向性が見えました。
番町診療所では、4つの困難事例を振り返り、SDHの視点で患者・家族・生活背景をみて、医療・介護・福祉と連携を取りながら寄り添い支えていくことの大切さを確信したということや、”地域の中で誰も取り残さない診療所であり続ける”という言葉がとても印象的でした。
※SDHとは
健康の社会的決定要因のこと。
人間の健康状態には、その人個人の問題以外にも社会的な背景が影響している割合が大きいと言われており、こういった健康に影響する社会的な要因を Social Determinants of Health(SDH)と言う。
これからも患者・利用者だけでなく、取り巻く環境や地域を看ることが出来る「ソーシャルワークの力」を伸ばしていける看護部でありたいと思いました。
総看護師長 中西 宏美
神戸協同病院 看護部
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