11月末、当院でも新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生しました。
あれから1ヶ月、長く暗い道のりでした。
患者さんは長期間ご家族とも会えず、部屋に入ってくるのは防護服をまとった医師や看護師。防護具でスタッフの表情もわかりづらく、どんな辛い入院生活を送られたか・・
看護師も感染拡大を防ぐため、緊張した毎日が続きました。それでも、
患者さんのために何かしたい!
患者さんが頑張れる心温まるケアがしたい!
そんな気持ちで出来る限りの声かけやケアを行いました。
自ら感染してしまったスタッフは残されるスタッフへ罪悪感を残しながら休むしかありませんでした。
そんな中、全国の仲間や組合員さんより励ましのお便り、支援物資、差し入れ、不足している医材等がたくさん届けられました。
師長室に届けられた物資の中に、真っ赤なおいしそうなりんごがあり、栄養科へ持参しました。
栄養科の提案で、焼きリンゴとして患者さんやスタッフへ提供されました。
私も頂きましたが、とても美味しくてやさしい味でした。
これまでの困難がよみがえり、頑張って下さった患者さんやスタッフ、励ましてくださった方々の顔を思い出し涙が出そうになりました。
この間、看護業務はあらゆる部署から支援し合うことで乗り切り、多職種は業種を超えて玄関対応や掃除やゴミ出し、物品運搬などなど・・みんなで励まし合い声をかけあって乗り切った1ヶ月でした。
現在、終息に向いほっとしているところですが、コロナの時代はまだまだ続きます。
感染対策をしっかり行い、組合員さんや地域の患者さんに安心して病院に来ていただけるように頑張っていきたいです。
辛く厳しい夜が早く明けますように・・・
(神戸協同病院 総看護師長 中西 宏美)
神戸協同病院 看護部
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