看護研究 症例発表会

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神戸医療生協の看護部では、毎年看護研究・事例発表会を開催しています。


発表するのは2年に1度ですが、発表にあたっていない年も演題担当部署があり、スタッフで読み合わせをし、演題に対する論議を行い、当日意見を述べる時間が設けられています。


内容としては、誤嚥性肺炎を繰り返す高齢の母親を介護しながらも「母に好きなものを食べさせたい」と願う息子に対し、医学的には困難との判断。しかし、少しでもその思いに寄り添えるように食事について検討し、悩み続けながらも多職種と協力し、在宅で最期まで支えた事例。



排泄の自立に向けた取り組みや、食事時のポジショニングを学びスキルアップした研究。



緩和ケア病棟からは、エンゼルメイクに対する意識調査と一般病棟までを対象とし学習会を行うなど、看護部全体の力量アップに取り組んだ研究。


などなど盛りだくさん!

中でも印象に残ったのが、ALS(筋委縮性側索硬化症)の患者さんの独居生活を18年間支え続けた訪問看護ステーションの関りです。


四肢の動きは数年で失われ、構音障害、嚥下障害があらわれる中、経口摂取とポータブルトイレでの排泄を強く希望され、その在宅生活の実現のために私たちに何ができるかを考え他の医療・介護スタッフとサポート体制を充実させることで長期に支え続けた発表。


多くの学びを下さる患者さんに感謝しながら、一部署の関りだけでなく看護部全体の学びとして捉え、今後の看護に活かせていけたらと思っています。

今年度は75名の参加で、そのうち神戸医療生協の理事4名の参加もありました。


看護部の頑張りを褒めていただくと同時に、地域の組合員さんへの発信もして下さるそうで、次につなげられるいい発表会となりました。

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