10月8日(祝)、神戸協同病院の緩和ケア病棟の3周年のイベントが、新長田ピフレ大ホールで行われました。
参加者は324名でした☆
石川副院長のあいさつからスタートし、神戸医療生協の理事長であり緩和ケア診療部部長でもある道上医師より、緩和ケア病棟オープンから3年間を振り返ってのお話がありました。
記念講演には、鳥取市内にあるホスピス「野の花診療所」の所長、徳永進先生にお越しいただきました。
徳永先生のお話は、臨床現場で出会ったさまざまな患者さんのエピソードが中心で、どの患者さんのお話も大変印象に残るものでした。
臨床の場では、何が正しいのかはその時その時でちがうこと、医療者にとってはエビデンスのない”意味のないこと”でも、患者さんやご家族にとっては”意味のあること”になるということ。
「どうしらたいいと思う?」
この問いかけの大切さ。
医師、看護師、患者さん、そのご家族と一緒に考えていくこと、結論が大事なのではなく”死という出来ごとに参加する”ことについてのお話。
「ネガティブ ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」についてのお話もとても興味深かったです。
患者さんやそのご家族に対して、答えの出ない事態をどのように寄り添うのか?
エビデンスではないナラティブの世界を大切に。
”決まっていく力”が働くのを大切に。
そのためのコミュニケーションを大事に、薬では解決しない事態に立ち向かう、そんなお話でした。
徳永先生のお話は、笑いあり、涙あり、ハーモニカの演奏もあり、あっという間の時間でした。大変心あたたまる素敵なお話に、爽やかな気持ちで会場を後にしました。
これからも、地域のみなさまに支えられながら、長田の下町にある神戸協同病院でスタッフのみんなと一緒に頑張っていきたいと思います!
道上先生のブログにも報告や参加者の感想が載っています。
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神戸協同病院 看護部
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