今年のENSは、8/17(金)に新大阪ワシントンホテルプラザにて開催され、看護学生、民医連看護師や事務などの職員合わせ124名が集まりました!
今年のテーマは「輪希挨逢(わきあいあい)、平和を願って笑顔の花を咲かせよう」。
↓兵庫の実行委員のメンバーです(^_-)
午前中の学習Timeでは、「私たちが伝えたい民医連の看護」をテーマに、職員実行委員が実話をもとにした2つのストーリーを寸劇で熱演しました。
第1話「あきらめない看護」
第2話「平和であってこその看護」
「プロの劇団並みに演技力がすごかった」
「特に患者役は半端なかった」
とかなりの反響でした(^O^)
2話とも、あらすじをご紹介します☆
入院治療が必要な患者のMさんは、医療費が心配でずっと入院を拒否してきた。
病院職員が幾度かMさん宅を訪問し、民医連の病院は差額ベット代を取らない、無料低額診療を行っているので心配はいらないと説得し、ようやく入院が決まる。
検査の結果、Mさんはがん末期と診断。
病院食も一口も食べられない状態だったが、本人が出してほしいと希望され、毎食出すも下膳時にいつも怒りだし看護師に殴りかかろうとする。
そこで、医師、研修医含む他職種でMさんについてカンファレンスを行う。
「Mさんは麻雀が好きらしいですよ」の看護師の一言で、Mさんと一緒に麻雀をする計画が始まった。
その日から、Mさんはあれだけ拒否されていたお風呂や髭剃りもし、満面の笑顔で「楽しみや!」と。
麻雀の日以来、Mさんは若いころから貧乏したこと、食べる事にも苦労し下膳されることが辛かったことなど自分自身の人生を語り始めた。
入院するまでは医療不信・人間不信を抱えていたMさんが、看護の中で人を信頼する心を取り戻していった。
私たちの病院では、卒後研修で原水爆禁止世界大会に参加することが平和を学ぶプログラムに組み込まれている。
今年も原水禁に参加する新人看護師2名が師長から発表された。
その中に私の名前が。
「げんすいきんってなんですか(@_@)?」
どうやら8/4から3日間、広島で“核兵器のない平和な世界を”というテーマで世界中の人たちが集まる大会らしい。
でも平和な世界と看護がどんな関係があるのだろうか?
『私たちが看護できるのは、平和な日常があってこそだよね。戦争や平和活動についてしっかり勉強してきてね』と師長は言った。
今日は、原水禁に参加した職員が報告会で発表をする日。
私は、原子爆弾の想像以上の悲惨な被害を知ったこと、被爆体験者から直接戦争の話を聞いたこと、今の日本が再び戦争できる国にしようとしていること…など、見たこと聞いたことを報告した。
私は今まで何も知らなかった。
師長の言っていた「平和だからこそ安心して看護ができるということ」そして「民医連は平和活動を大事にしている」ということがわかってきた気がする。
そして私たちにも平和のためにできることがあるということも。
交流Timeでは、いろんな県から参加した看護学生同士が仲良くなれる楽しいゲームや、学生生活で悩んでいることや困っていることが共有できる「学生同士でTalk Together」のコーナーがありました。
「男子学生」「パパ、ママ学生」「専門学校1年生」「大学4年生」…など、同じ学年や境遇で集まりおしゃべりタイム!
また、「看護師と語ろう」企画も好評で、“国試勉強について”、”実習中の患者さんの情報収集の仕方”、”認知症の患者さんとどう接したらいいの?”など、聞きたいことを質問し、先輩看護師が答えます。
↓「学生同士でTalk Together」の様子☆
今年も、学んで交流して、充実の1日となりました☆
~参加者の感想より~
「あきらめない看護では、患者さんを尊重することや、その人が楽しく過ごせるように考える姿がとてもカッコイイなと思いました」
「今悩んでいること、困っていること、他校のことを話し合い、不安の解消や共有ができました」
「現場の看護師さんに話を聞くことができて、働くイメージや生活のイメージができてよかったです」
神戸協同病院 看護部
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