そんな中、経口摂取が困難であるということはAさん本人には理解できず、食べたいという思いを奥さんや看護師に強く主張するようになりました。
その姿から何とか経口摂取ができないかと考え、診療マネージャーはじめ言語聴覚士や先輩看護師の方々に協力していただきながら、嚥下訓練を進めていきました。
最終目標を、Aさんが希望された「明石焼き」とし、嚥下予防を進め、ようやく昨年の11月中旬に数口ですが明石焼きを食べていただくことができました。
Aさんは満面の笑みを浮かべ、
「美味しい 美味しい」
と口パクで言っておられ、その姿を見た奥さんの顔にも笑みがこぼれていました。
その後、人工呼吸器を装着しながらの散歩や病棟のクリスマス会も鑑賞していただきました。
神戸協同病院 看護部
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