看護ができるのは、平和な日常があってこそ

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兵庫民医連 奨学生交流会

毎年1年に1度、兵庫県の民医連奨学生が集まり、学習し、交流を深める“奨学生交流会”が行われます。


今年は、学生40名、看護学生委員の看護師・事務職員合わせて27名、計67名が集まりました☆
兵庫民医連 奨学生交流会

「コミュニケーションスタイルから自分のスタイルを知る」

初めに交流タイム~♪

コミュニケーションを取る前に(?)自分のコミュニケーションのタイプを診断しました!



「嫌なことは嫌と、はっきりいえる」


「何事でも完全にしないと気がすまない」


「自分と他人をよく比較する」


など、20の項目に回答していき、その診断結果で4つのタイプに分かれるのですが、自分の結果やグループの人の結果も含めてとても興味深かったです!


「コミュニケーションスタイルから自分のスタイルを知る」

<感想>

「私は、自分では“サポーター”タイプだと思っていましたが、診断結果では“プロモーター”タイプでした。自分についての理解が深められたことで、今後の生活で役立てることができればいいなと思いました」


「先輩から実習や大学の話を聞いたり、現場の看護師さんにも実習のことや訪問看護の話が聞けてとても参考になりよかったです。」


診断後、自分のコミュニケーションタイプを交えた自己紹介をしました。
大学や専門学校の学生さんたちで、学校のことや実習の話題などで盛り上がり、現場ナースも交えた交流もたっぷりできました☆

「アニメーション『戦争のつくりかた』を観賞して」

交流会の後半は、「戦争のつくりかた」というアニメーションを視聴し、「今私たちにできることはなんだろう」というミッションを考える時間でした。



戦争や平和の問題は、一見「看護と関係あるの?」と思われるかもしれませんが、人の“いのち”に関わる大事な問題です。

これからたくさんの“いのち”と向き合っていくことになる看護師のたまご=看護学生さんたちと一緒に真剣にディスカッションし、考える時間が持てたことはとても貴重でした。



その様子を少し紹介します☆


「アニメーション『戦争のつくりかた』を観賞して」

「わたしたちの国は『戦争しない』と決めました。
でも、しくみやきまりを変えていけば、戦争できる国になります」
(アニメーションの冒頭)

アニメーション「戦争のつくりかた」は、映像作家や音楽関係者ら40人が映像をつなぎ合わせて作られた7分半のアニメでしたが、大変インパクトのある内容でした。


班討論では、

「最近新聞やニュースでの内容がとても気になっている」
「戦争は知らない間に人の価値観さえも変えられる。何が正しいのかわからなくなる怖さがある」
「ホスピス病棟で、日々患者さんの死と向き合っている。病気で亡くなるのと、戦争で殺されて亡くなるのとでは、全くわけが違う。」


など活発に意見が出されました。

さらに、

 

「今の現状をもっと知ること、勉強すること」
「今日学んだことを家族や友達に伝える」
「SNSなどを使って広げる」
「自分の意見を選挙で1票にしていく」
「署名をする」
「少人数でなく、大人数でうったえる」

など、いま私たちにできることもたくさんの意見が出されました。


民医連は「民医連綱領」を持っており、何を大切に日々の医療活動を行っているのかについての理念を掲げています。

その綱領には、

一、人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし、平和と環境を守ります

という項目があります。日本国憲法の理念に基づいた理念でもあり、すべての人が等しく尊重される社会でなくてはならない、そのためには平和であることが大前提です。



民医連が何を大切に医療活動を行っているのか、看護は何のためにあるのか・・などについても学ぶことができました。



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