1年目ナース「救急シミュレーション」研修

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今日は、1年目ナースの「救急シミュレーション」研修がありました。

今回の研修目標は、

①急変時の患者の初期対応の流れがわかる

②緊急時の応援要請の方法と報告の仕方がわかる

③急変時に使用する物品がわかる

というもので、今回はリーダーナースへの応援要請が適切にできること、指示された物品が準備・セッティングできるところまでのシミュレーションでした。

一人目の患者さんは、58歳 Fさん。

胃潰瘍のため入院中。胃潰瘍は内視鏡的止血術を行い、現在は内服加療中。

隣のベッド患者さんから「Fさんがうなっている」とナースコールがあり、訪室するとFさんがベッド上でぐったりとして顔面蒼白。

この設定で、会議室に作られた“病室”に1年目ナースが入ってくるところからシミュレーションが始まりました。

救急対応するナース役以外は、観察報告役として、状況把握や初期対応などができていたかをチェックします。

1事例5分。最初の事例は、緊張もとまどいもありながらシミュレーション終了。



「応援要請のときに意識レベルにも触れていたので緊急性が伝わったと思う」

「リーダ―ナースから「酸素の準備をしてきて」と言われて指示通り動けていたのでよかったと思う」

などの1年目ナース同士の振り返り・ディスカッションの後、患者役、リーダー役、研修担当者からのアドバイスへと続きます。

二人目の患者さんは、Fさん 80歳。

脳梗塞にて入院中。急性期を過ぎ、現在は内服加療中。

退院に向けてリハビリを行っている。日中トイレ歩行され、夜間は不安もありポータブルトイレ使用。

大きな物音がしたため、訪室する。

転倒の事例です。 

三人目の患者さんは、82歳 Fさん。

糖尿病の血糖コントロール目的で入院中。

昼食時にギャッチアップでパンを一人で食べていると、突然パンのかけらを落とし、体動が激しくなった。

喉元をおさえもがき苦しんでいた。受け持ちの看護師は、同室患者の食事介助中であった。

窒息の事例です。

今日は、うまくいったことも、いかなかったところも、今後どうすればうまくいくのかもみんなで振り返りができ、いい研修でした。ベテランナースのシミュレーション時の患者対応や、振り返りのアドバイスは、さすが!と思うものでした。





それにしても、ケチャップで吐血演出したり、転倒、窒息の演技もかなーりリアルで、そのリアルさに、ただでさえ緊張しているナース役が戸惑わないか心配になるほど…「リアル」でした^^;

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