急に涼しく(寒く)なってきて、秋を感じる季節になってきましたね。
みなさん、風邪などひいてませんか?
今日は、最近読んでとてもよかった本を紹介します✫
奈良少年刑務所の受刑者が書いた詩の作品集です。
「社会性涵養プログラム」の中の「童話と詩」という授業の中で、“受講生”は詩を書くのですが、
「書きたいことが見つからなかったら『好きな色』について書いてきてください」と言って宿題にする。
そうすると提出してくれるので、その詩を本人が朗読し、みんなで感想を述べ合うという授業があったそうです。
「ぼくのすきな色は青色です つぎにすきな色は赤色です」
Bくんが朗読したあと、教官もどんな言葉をかけたらよいか戸惑っていると、
受講生が2人「はい!」と手を上げて感想を言います。
私は、この詩の朗読後のエピソードに涙が出ました。
載せられている詩はどれも短い詩ですが、
作品を発表した子は、受けとめて拍手してくれる仲間がいること、
受講生も詩を聞いて心揺さぶられ、ごくあたりまえの感情が表に出せる、
みんなの心がひとつになるような、そんなあたたかい授業が展開されていることが伝わってきます。
ほとんどの受講生が、プログラムの授業を通して明るくいい表情になる。
“人は変われる”ということもわかり、感動でした。
この本は、9月にあった医療生協の看護主任研修会の講師として来られた寮美千子さんの本です。
この研修に参加された4階病棟の副主任さんから教えていただきました☆
副主任さんからは、
「自分の表現すべてを認められる自己肯定感を得て、生まれ変わるように成長していく受刑者のお話を聞きました。職場では、安全のために細かいチェック体制もあり、ともすれば責め合うような場面も起こりうる。まずは、お互いを無条件で認めあい、リラックスした状態でそれぞれの持つ個性や能力をいかんなく発揮してもらえるような職場作りが大切だなと思いました。スタッフが委縮せず安心して働けることは、患者さんにも還元できると思うんですよ」と、
熱い報告を聞かせてもらいました!
「なんか教育の原点ですね(しみじみ)」
「子育てもそうだよねー、なかなかむずかしいけどねぇ…(しみじみ)」
テーマが深く、自分たちの生活、職場、子育てなど、いろんなことに結びつけてあれこれ話が弾みました!
おすすめの一冊です♪
神戸協同病院 看護部
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