一人で訪問することへの不安はいっぱいあります。
真夏の暑さにバテながら、冬は寒さに凍えながら、大雨の中でもカッパに自転車でびちゃびちゃになりながら、時には夜中に山を登って訪問することも…
「なんて大変なんだろう!」
と思うこともあります。
最近は、ターミナルの方の依頼も増えています。
自宅でできることは限られることもありますが、自宅だからこそできることも多くあります。
みなさんは、自宅で最期を迎えるイメージができますか?
自分だったら、家族だったら、
どうしたいのか、どうしてあげられるのか…?
ある利用者さんのお家は、お風呂からお庭が眺められるように作ってあります。
先日、麻薬を使用しながらそのお風呂に入ることができました。
「(高倉)健さんの大きなポスターを眺めながら死にたい」
と言われ、家族と一緒にポスターを探し回ったこともありました。
ポスターを見た時に、利用者さんとご家族が涙を流して喜ばれたのが忘れられません。
また、歩くことができなくなり、酸素をよけてベットの上でうれしそうに煙草を吸う利用者さんの横で灰皿を持って見守ったこともありました。
20年以上も訪問している利用者さんがいたり、精神科の訪問をしたり、毎日点滴に訪問したり、日々のケアは盛りだくさん、そしてハプニングもたくさんです。
それでもみんな楽しくやりがいを持って毎日訪問し、在宅の利用者さんの365日、24時間を見守っています!
訪問看護ステーション つばさ所長 井口
神戸協同病院 看護部
〒653-0041
兵庫県神戸市長田区久保町2-4-7
TEL.078-641-6211