誰のいのちも大切にできる看護師であるために

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「戦争と医療・看護」をテーマに、2日間にわたり、近畿地協の研修に参加してきました。

当法人からは、神戸協同病院副総師長、3階病棟師長、そして私の3人が参加しました。



立命館国際平和ミュージアムの見学では、15年戦争を中心に、日本がアジア諸国を侵略し、残虐で非人道的なことを行ってきた事実、実際に戦地となった沖縄の悲しみ、声を上げようとした人々への弾圧の歴史を学びました。



川嶋みどり氏の『戦争と医療・看護―平和を守るために―体験と史実からの思い』の講演では、「戦争下では人間の尊厳が失われ、いのちを大切にするという当たり前のことができなくなる。


看護師はいのちとくらしを守る専門家。


だからこそ、看護師は絶対に戦争に反対しなければいけない」という熱いメッセージを受け取りました。


また、「子どもに、いのちは大切なんだよと話してあげることが大切」と言われていたことも印象的です。

フィールドワークと講演後のグループワークでは、各職場での平和・社保活動の現状を出し合い、私たちは今何をするべきかを話し合いました。

民医連の看護師としての役割を語れるベテラン看護師から、これまで平和活動にあまり関わりがなかった看護師まで色々でしたが、みんなで一緒に自分たちの“平和宣言”を考え、そのための“行動計画”も立てました。

次々と新しい法律が強行採決されている現状、戦争をしない国から戦争できる国にじわじわと変えつつある国の政策、米軍基地が日本各地にあることの現状など学習することで、いま声をあげなければならない時だと実感しました。


情勢、事実を正確に知ることが行動する力になる。
これを職場でどうやって実践していくかが、これからの私の課題です。

この2日間の研修は、誰の命も大切にできる看護師であるために、できることはしなければ!と心を動かされた研修でした。
また、夕食交流会もあり、各県で出し物をして楽しい時間を過ごしました。


初めて近畿地協の研修に参加して、各県連、他院所の師長さん方と交流もでき、たくさんのパワーがもらえた研修でした。

(訪問看護ステーションつばさ 井口 環)

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