11/30(水)、大阪民医連で「近畿地協看護学生委員研修交流会」があり、神戸医療生協の看護学生委員のメンバー9人で参加しました。
近畿全体では116名の参加だったとのこと☆
「たくさんの仲間が近畿にいる!」
と思うと、それだけで元気をもらえた気がします(*^_^*)
午前中は、岡山県労働者学習協会の長久啓太氏の講演(テーマ「人間的発達ができる組織づくり―看護とものの見方の角度から」)、午後からは他県連の委員の方とグループディスカッション。「看護学生、職場の仲間と育ち合う関係をどのように築いていくのか」について深めました。
写真は、ディスカッションの様子です。
川からどんどん「助けてくれー」と流されてくる人を、医師が助け出し蘇生・治療します。
また川から「助けてくれー」と別の人が流されてきたので、医師が助けて蘇生します。
するとまた川の上流から「助けてー」と次々流されてくる…
下流まで流され助け出された人は、無事医師に助けられました。これは「結果」であって部分的な現象。
いったいこんなに次々と人が流されてくるのはなぜだろう??
上流では何が起こっているのだろう?上流で起きていることが「原因」。
途中下流(医師のいる病院)までたどり着けなかった人も中にはいるかもしれない。
病院で患者さんを診ることももちろん大事だけれど、上流では何が起こっているのか見ることも大事。
というお話でした。
これは、民医連がかかげている綱領「生活と労働から疾病をとらえる」にもつながります。
対象(これは、自分でも職場でも社会や政治なども)の変化をとらえるための心得として、個人も組織も、コツコツと粘り強い努力を積み重ねることをしないで、ある日いきなり劇的な変化が訪れるということはない、ということ。
困難なことや矛盾は、物事が発展する原動力になる、という見方も学びました。
「こうありたい」というめあては「今の自分」との闘いが始まり、成長の原動力になる。
例えば、「あと5キロやせたい」という目当てが「このチョコを食べたいが、2キロやせるまで食べるのを我慢しよう」など、葛藤(矛盾)との闘いが生まれ、それが伸びようとする力になるのだとか…!
いきなり変わろうと思ってもやっぱり無理かーと、生活の中でのあれこれを思い浮かべながら…
コツコツ頑張ろう!
伊藤真さんの「命の価値は、何かの役に立つことにあるのではなく、命をもって存在すること自体にあるのです。寝たきりになっても、また障害のため働けなくなっても、そこに命がある限り、かけがえのない個人として尊重されるのです」
という記事の紹介がありました。
この人権感覚や人間観。
社会ではたくさんの矛盾が起こっている中、日々ゆれながらもこの立場に立ちもどれるか?
そして、矛盾からにげない姿勢、しっかりと人権のアンテナを張っておくことの大切さを学びました。
委員のみなさんと、そして学生さんともこの人間観を学習や実践を通じて一緒につかんでいきたい、と強く思いました。
神戸協同病院 看護部
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